SABFA magazine

メイクアップ

2022.6.27

♯5 イメージコンサルタントの仕事って?― andy personalbeauty 華枝さん

【 華枝:ハナエ 】
大分県出身。美容部員の母の元に生まれ、幼少期から美容・メイクを研究する。学生時代よりモデル活動を開始し、講談社の美容雑誌「VOCE」の公式インフルエンサーVOCESTとして活動。2019年よりイメージコンサルタントとして活動開始。SNSで発信する情報が話題になり、予約開放後1分で満席に。美容・メイク・パーソナルカラー・骨格タイプ・顔タイプ・トレンドを融合したコンサルティングを行う。

リアルで忖度のない美容情報と確かな理論に基づくイメージコンサルティングの情報発信で、多くの女性から支持される華枝さん。診断の予約が1年待ちになることもあるほどの人気です。そんな彼女がイメージコンサルタントになるまでの歩みと、SABFAで何を学び、それをどう活かしているのかを聞きました。

「似合う」「似合わない」の違いってなんなんだろう?

学生時代にモデルとしてスカウトされ、会社員時代も社内カタログやコンテンツのモデルやヘアサロンのモデルをしていました。SABFAの先生が授業でデモンストレーションをするときのモデルをしたこともあります。

さまざまな現場でメイクをしていただき、次第に自分に似合うメイクと似合わないメイクがあることを感じていました。例えば、当時のトレンドだった「青みピンク」など、カラーは確かに可愛いいけれど、自分にはしっくりこないことがあったのです。

「似合うものと似合わないものがあるのはどうしてだろう」と気になり、インターネットや書籍でたくさん情報を集めて自分なりに調べました。そうして深堀していった先にあったのが「イメージコンサルタント」という仕事だったのです。

やがて「似合わせ」を理論的に学びたいと思うようになり、仕事をしながらスクールに通ってパーソナルデザインアドバイザー1級を取得。それから少しずつパーソナルカラー(似合う色、調和する色)や骨格、顔タイプの診断をもとに、似合うメイク、ファッションを提案できるようになりました。

2019年から土日限定でイメージコンサルタント活動を開始。SNSでパーソナルカラーや骨格、顔タイプについての情報を発信しながら、忖度なしでメイク・レビューをしました。拡散される投稿がいくつもあったので、気づくとフォロワーが数万人という規模に。コメントやDMから診断の依頼や問い合わせを多数いただき、いよいよ対応しきれなくなりました。そのタイミングで会社を辞め、イメージコンサルタントに専念することにしたのです。

パーソナルビューティー診断の依頼多数のため、抽選で予約受付

2020年からプライベートサロンをオープンし、パーソナルカラー診断、パーソナルヘアカラー診断、骨格タイプ診断、顔タイプ診断、パーソナルメイクのサービスを提供する「パーソナルビューティー診断」(イメージコンサルティング)を本格的にスタートしました。

当日の診断に加えて、オリジナルの資料をお渡しし、アフターフォローとして1ヶ月の無料相談期間を設けています。ただ単にお客さまが似合うものを選べるようになるだけでなく、「なりたい自分」に近づいてもらうことで、より素敵な毎日を送ってもらうためのサポートをしています。そのほか、専門家としてお顔に似合うメガネの色の監修をしたり、似合わせやすいアクセサリーをつくったり、さらには企業とコラボレーションしてアイテムやサービスを開発するなど、仕事の幅を広げてきました。

お客さまは、20代から30代の方が中心で、働く女性や育休中の方、メイクを学びたい大学生の方などもいます。意外と多いのは、美容師やアパレル関係など、美容やファッションのプロの方。「ヘアの似合わせはわかるけれどメイクはわからない」とか、「感覚的に似合うファッションを選べるけれどお客さまに説明ができない」などの悩みを解決し、プロとして高みを目指すために診断を受けて職場で活かしています。

普段自分では身に着けないような色が実は似合う色だったりする事もあるので、診断をした直後は、戸惑われるお客さまが多いです。でも、メイクやヘア、服選びを実践すると、家族や友人、恋人など周りから褒められるようになるんですね。そうして成功体験が積み重なり、半年後くらいにお会いすると、全く別人のようになっていることも。きっとメイクやファッションが楽しくなり、美容への関心も高まったからだと思います。そういう姿を見ると、この仕事をして本当に良かったなと感じますね。

andy personalbeauty HP

イメージコンサルティング診断の様子

イメージコンサルティング診断の様子

現場の第一線で活躍するアーティストから学ぶためSABFAへ

SABFAでメイクアップを学ぼうと思ったきっかけは、メイクアップの理論を極めたいと思ったからです。私は美容師免許を持っていないので、SABFAで学ぶことは難しいと思っていました。2020年に新たに免許がなくても学べるメイクアップのコースができて、しかも新橋から移転したばかりの原宿校舎で学べるということで興味を持ちました。

メイクアップを学べるスクールはほかにもありますが、メイクアップ講師の多くは「教えるプロ」であっても「現場のプロと」して活動しているわけではありません。SABFAは第一線で活躍している資生堂ヘアメイクアップアーティストが講師をしているので、理論と実践の両方を高いレベルで学べると思ったんです。モデルとして実際にメイクをしてもらった経験からSABFAの先生の技術には絶大なる信頼もありましたし。

実際に、現場を良く知る先生たちの教えはとてもリアルでした。「眉毛のアーチを描くときの手首のスナップはこうだよ」とか「私はファンデーションのブラシはこれと決めている。メイクにも好みがあるので、自分に合ったものを選ぶといいよ」とか、本当に細かなところまで、アーティストならではのこだわりや工夫が感じられるアドバイスがありました。その時に学んだことが今も頭の中に残っているから、実際にメイクをするときに思い出すんですよ。

メイクアップの理論もしっかり学んだので、「なぜそうするのか」を明確な根拠をもってお客さまに説明できるようになりました。例えば、キュート系になりたいのにお顔がカッコいい系だった場合、お客さまがなりたい自分に近づくにはメイクの力が必要です。SABFAでクールからキュートに寄せるメイクを学んだので、それをアドバイスに繋げています。SABFAでメイクアップを学んだことで提案の幅が広がり、より説得力のある診断ができるようになりました。

願うのは、お客さまの人生がより良い方向に導かれること

もちろん、今後もイメージコンサルタントを続けていきたいと思います。それと合わせて、診断を受けた後のお客さまの洋服やアクセサリー選びの助けになるプロダクトやサービスをつくっていきたいです。

パーソナルビューティー診断の所要時間はわずか3時間ですが、その後の人生に影響を及ぼす仕事だと思います。メイクをするとき、お買い物をするときに「似合う」を意識するようになるから、診断を受ける前とは行動も変わるからです。

だからこそ、良い方向に導かれるように願いながら診断をしています。幸いこれまで一度もクレームを受けたことがないので、目指している方向は間違っていないのかなと思っています。これからも、少しでも多くの女性にポジティブな変化のきっかけを提供していきたいです。

インテリアにもこだわり居心地の良い空間づくりも大切にしている

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